text by Yoshiyuki Suzuki

水道橋ftarriの鈴木さんが書いてくれたー。うれぴー。

 

text by Satoshi Fukushima

音楽家・福島諭さんがレビューしてくださいました。WSAGGの合唱指導として登場しています!

人はいつ何と出会い何を選んで行くのだろう。あるいは、選んできたのだろう。

YukoNexus6さんの久しぶりのCD『Workshop A Go Go!』はYukoNexus6さんが2006-2007頃に意欲的に様々な分野・領域に渡って行ったワークショップの様子、その録音を元に再構成されたCD2枚組作品である。録音時期の記録を確認すれば2001年や2018年のものも一部含まれるので全体的な制作期間は通常のCD制作に充てられる時間間隔とは明らかに別次元のものだと感じる。

ここまでワークショップと書いて誤解があるかもしれないが、この2006-2007頃に行われたワークショップではYukoNexus6さんはワークショップを受ける側、何かを学び受け取る側として存在する。

合唱、サルサ(ダンス)、数学、録音、三線、語学、お経、等々、、その好奇心の幅に驚かされるが、同時にその幅をどうして自分は持たずに生きているのだろうということも考える。

これはYukoNexus6さん個人の音によるドキュメントであると同時に「人はいつ何と出会い何を選んで行くのか」という普遍的なテーマも含まれるだろう。

そしてなにより、こうした型破りの題材に対しても最終的な記録物(CD)の在り方として『作品的な何か』をしっかりと留めている音の選択と編集と構成の力に唸る。それが無ければ、、とも思うだけに成立する・しないのギリギリのラインを実に自由に振る舞って見せてくれる思考自体に出会うこと、それはリスナーとして喜び以外の何ものでもない。